iPad基本2

ジェスチャー編
ここでは、ボイスオーバーで操作するための指の動きについてお話します。
この指の動きをジェスチャーと呼んでいます。

用語解説
シングルタップ → 画面に1回タッチ
ダブルタップ → 画面に2回タッチ
トリプルタップ → 画面に3回タッチ
クワドラップタップ → 画面に4回タッチ
スワイプ → 画面を指で払うようにタッチ
ダブルタップ・ホールド → ダブルタップしてそのまま、指を離さずに押えておく

1本指のジェスチャー
① 1本指のシングルタップ
このジェスチャーは、1本指で画面にタッチしてその場所の項目を確認します。
このジェスチャーでは、iPadのアプリは、起動しませんので、ご安心ください。
目で見ている代わりに、指で見ているという感覚で操作すると解りやすいと思います。

② 1本指でダブルタップ
このジェスチャーは、よく使われます。
アプリを起動させたり、アプリ上の操作を実行するジェスチャーです。
パソコンでいうエンターキーのような役割になります。
とんとんと、速めのリズムで画面をたたきます。

③ 1本指で右スワイプ
このジェスチャーは、項目を一つずつ確認して行く動作です。
1本指で画面を払うように操作します。
例えば、ホーム画面のとき起動させたいアプリを探すときにこのジェスチャーを使います。

② 1本指で左スワイプ
このジェスチャーは、①の逆の操作となります。
アプリを右スワイプで探していて、思わず通り過ぎてしまい、前に戻りたいときに操作します。

③ 1本指で下スワイプ
このジェスチャーは、画面の一番左上から左下に移動させる動作です。
例えば、ホーム画面で、このジェスチャーをすると、一番左上のアプリから一番下のドックの左のアプリに移動します。

④ 1本指で上スワイプ
③の1本指で下スワイプと逆のジェスチャーです。
画面の一番左下から左上へ、移動させます。

2本指のジェスチャー
① 2本指で上スワイプ
このジェスチャーは、画面の一番上から連続でボイスオーバーが読み上げてくれます。

② 2本指で下スワイプ
このジェスチャーは、画面の途中から連続で読み上げさせる動作です。

③ 2本指でシングルタップ
このジェスチャーは、連続読みをストップさせます。

④ 2本指でダブルタップ
このジェスチャーは、電話をとるときや音楽の再生と停止などに使います。

⑤ 2本指でトリプルタップ
このジェスチャーは、セレクタ項目を表示させます。
ここでの詳細は、省かさせていただきます。

3本指のジェスチャー
① 3本指でシングルタップ
このジェスチャーは、現在のページや行列を読み上げます。

② 3本指でダブルタップ
このジェスチャーは、ボイスオーバーの読み上げだけをオンオフにする動作です。
ボイスオーバーとしての機能は、そのままになっています。

③ 3本指でトリプルタップ
このジェスチャーは、スクリーンカーテンのオンオフを切り替える動作です。
スクリーンカーテンにすると、画面を真っ暗にし、相手に見られずに操作出来ます。
さらに、バッテリ節約にも効果があると言われています。

④ 3本指でクアドロラップタップ
このジェスチャーは、最後に読み上げられた項目をコピーさせる動作です。

⑤ 3本指で右スワイプ
このジェスチャーは、一つ左のページに移動させます。

⑥ 3本指で左スワイプ
このジェスチャーは、一つ右のページに移動させます。

⑦ 3本指で上スワイプ
このジェスチャーは、一つ下のページに移動させます。

⑧ 3本指で下スワイプ
このジェスチャーは、一つ上のページに移動させます。

4本指のジェスチャー
① 4本指のシングルタップ
このジェスチャーでは、画面の上の半分で行うと、カーソルが画面の一番上に移動し逆に、下半分で行うと一番下に移動します。

② 4本指でダブルタップ
このジェスチャーは、ヘルプ画面を表示させます。
指を動かすと、ジェスチャー名と操作を読み上げてくれます。
ジェスチャーの訓練にお使いください。

③ 4本指で左右スワイプ iPadのみ
アプリを複数立ち上げているとき、アプリの移動を行う操作です。
パソコンでいうと、alt + tabと同様の操作です。

ローター機能
ローターは、ボイスオーバー使用時によく使われる機能の一つです。
① 画面に2本指を立ててあてます。
このとき、2本指の間を、指1本分空けてください。
② そのまま、ねじを回すように左右どちらかでもいいので、回します。
回すこつとしては、2本指の間に軸があるのをイメージして行ってみてください。
回すと、音量とか読み上げ速度などと読み上げると思います。

このローター項目で様々な事が出来ます。
少し、難しいジェスチャーですので、しっかり練習しましょう。
ローターで項目に合わせて、上下スワイプすると操作項目が読み上げられます。
例1 音量に合わせて、上下スワイプすると、50パーセント 55パーセント…と読み上げて行きます。
例2 文字に合わせて上下スワイプすると、画面のテキストを一文字ずつ読み上げます。

ダブルタップホールド・ドラッグ
この後に、キーボードの所で、出てきます。
キーボードの種類を変えるときなどに使われる操作です。
1本指で項目をダブルタップし、数秒そのまま保持してから、指をこすりつけるように上へ動かして行きます。
希望の項目が見つかったら指を離します。

2本指でダブルタップ・ホールド
ラベルの変更が出来ます。
例えば、時計というアプリのラベルを書き換えるとき、2本指でダブルタップしたまま、数秒保持していると要素のラベル設定の画面が表示されますので好みの名前に書き換えられます。

キーボード
iPadには、いくつかのキーボードが用意されています。
画面上のタッチで操作するので、これをソフトキーボードと呼ばれています。

主なキーボード
1. 日本語・ローマ字キーボード
これは、一般的にいう、パソコンのキーボードと同じです。
ローマ字を使い、日本語を入力して行きます。
文字キーの配列は、パソコンのキーボードと同様です。
違う点は、文字キーの周辺のキー配列が異なります。

日本語・ローマ字配列
q w e r t y u i o p 削除キー
a s d f g h j k l 改行キー(確定キー)
シフトキー z x c v b n m 、 。 長音記号
そのたキー(文字。数字の切り替えキー) 次のキーボード切り替えキー 空白キー(スペースキー)

キーボード左下にそのたキーをダブルタップすると数字と記号のキーボードが現れます。
もう一度、そのたキーをダブルタップすると元の文字キーに戻ります。

数字・記号の配列
1 2 3 4 5 6 7 8 9 0 削除キー
– / : ; ( ) \ & @ 改行キー
そのた記号 取り消す . , [ ] ・ ^ そのた記号
そのた キーボード切り替え スペースキー そのた

お気づきかと思いますが、そのた記号とそのたが二つ存在します。
これは、両手で作業をしやすいように出来ています。

2. かなキーボード
まずキーボードの切り替え方法を説明します。
先ほどの日本語・ローマ字キーボードの左下の方にキーボード切り替えというキーがありました。
そこをダブルタップしたまま抑えて、上に指を画面にこすりつけるようにしながら動かして行きます。
すると、キーボードの種類を読み上げてくれますので、目的のキーボードが見つかりましたら、指を離します。
この操作方法で、かなキーボードに切り替えてみて下さい。

かなキーボードは、50音順に並んでいます。
右から立てに上から
あいうえおと並んでいます。

3. 英語キーボード
これは、言うまでもなく英文を書くときに使うキーボードです。
文字キーをタッチすると本格的な発音で読み上げます。

4. 絵文字キーボード
メールなどで、絵文字を入れたいときに使います。
キーボードの下の方に絵文字を分類して表示を変えられるようにしてあります。
人のカテゴリーや活動のカテゴリーなどが用意されています。

3の英語キーボードと4の絵文字キーボードはあまり使わないと思いますが、どんな感じか見ておくのもいいでしょう。
特に、絵文字は、沢山ありますので、見ているだけでも楽しいです。

アプリの終了
iPadの作業を終了するときは、なるべく使ったアプリを終了させると良いでしょう。
バッテリの節約になります。
1. ホームボタンをダブルクリックします。
2. アップスイッチャーと聞こえたら、1本指で左右スワイプをして終了したいアプリを選択します。
3. 3本指で上スワイプするとアプリが閉じます。
4. ホームボタンを1回押すと、元のホーム画面に戻ります。