パソコン・キーボード・マイエディット初級編

[1] 初めに

この初級編テキストでは、高知システム開発社製のPCトーカー、マイエディット(文書作成ソフト)、ネットリーダー(ホームページ閲覧ソフト)、マイメール3(メールソフト)について書いて行きます。
まず、その前にパソコンの基礎知識から学んで行きましょう。
なお、PCトーカーをはじめ、表示されているパソコンの画面を読み上げるソフトのことを「スクリーンリーダー」といいます。

[2] パソコンの基礎知識

パソコンは、パーソナル・コンピュータの略です。
種類としては、デスクトップパソコン、ノートパソコン、タブレットPCに分けられます。
スマートフォンは、携帯電話という位置づけも出来ますが、機能的にパソコンと遜色ないので、パソコンの仲間に入れることも出来ます。
ここでは、ノートパソコンについて書いて行きます。

ノートパソコンは、本体と電源ケーブルとがセットになっています。
ケーブルは、高価な物なので扱いには気をつけてください。
ノートパソコンを移動するときは、ケーブルを外すようにしてください。

ノートパソコンは、蓋を空けると本体側にキーボード、蓋のほうにディスプレイ(画面)があります。
本体のディスプレイ側に電源ボタンがあり、メーカーによって左の方にあったり、真ん中付近にあったり、右のほうにあったりとさまざまです。
本体の側面には、cd,dvdドライブ、sdメモリーカードスロット、イヤホン端子、マイク端子、ランケーブル端子、USBポート、電源入力端子があります。
メーカーによって、それらの位置は異なります。

・電源入力端子
背面または左右のディスプレイに近い側面にあります。

・cd,dvdドライブ
引き出しのように出し入れするドライブや隙間にcd,dvdを吸い込ませるようにして挿入するドライブがあります。

・USBポート
USBメモリーやUSBケーブルを差し込む処です。
USBケーブルを使用してパソコン以外の対応機器に接続することもできます。

・sdカードスロット
sdカードを差し込む処です。

・ランケーブル端子
有線でインターネットをするときに、ランケーブルを接続する端子です。

・イヤホン端子
イヤホンや外付けスピーカーを差し込む処です。

・マイク入力端子
外付けのマイク端子を差し込む処です。

[3] パソコンの起動と終了

◎パソコンの起動
パソコンを起動する場合は、電源ボタンを押します。
Windows7では、起動すると短い音楽が流れます。
その後に、PCトーカーがインストールされていれば、「PCトーカーセブンを組み込みました」と音声ガイドがあります。
Windows8あるいはWindows10も同様ですが、パソコンの設定やメーカーによって起動するときの音がせずに、いきなり「pc-talker8あるいは「pc-talker10」を組み込みました」と音声ガイドがありますので、ご注意ください。

◎パソコンの終了
これからパソコンのキーボードを学習していただきますが、パソコンを終了させる方法をまず覚えておきましょう。
近くにパソコンのことが解る方がいらっしゃいましたら一緒に操作して覚えてください。

パソコンを終了させるために、以下のキーの位置を確認しておきます。
ウィンドウズキー → 通常キーボードの最下段の左から2番目か3番目。
エンターキー → 通常右寄りにある、縦長の大きいキー。
矢印キー → エンターキーからそのまま手を下に移動させると、上一つ、下三つの小さめなキー。
これらのキーのうち、上の一つのキーは上矢印キー、下三つのキーは左から左矢印キー、下矢印キー、右矢印キーです。

1.Windows7の場合
まず、ウィンドウズキーを押してスタートメニューを開きます。
ウィンドウズキーがないパソコンでは、コントロールキーを押しながらエスケープキーを押します。
「スタートメニューオープン」というような音声が聞こえてスタートメニューが開きますので、その後右矢印キーを1回押します。
「シャットダウン」と聞こえますので、エンターキーを押してください。
これでパソコンの終了作業が始まります。
短いチャイムのような音がして、本体から聞こえるファンの音とかりかりという音が聞こえなくなったら、電源は切れたことになります。
このかりかりという音は、本体内部にあるハードディスクから聞こえてくる音です。

2.Windows8 Windows10の場合
ウィンドウズキーを押してマイスタートメニューを出します。
「マイスタートメニューオープン」というような音声が聞こえてスタートメニューが開きますので、上矢印キーを押して
「シャットダウン」と聞こえてくるところまで行ってエンターキーを押します。
電源オプションが出てきますので、上下矢印キーを押して「シャットダウン」と聞こえるところまで行ってエンターキーを押します。
これで終了作業が始まり、電源が切れます。
windows7同様に、ファンやかりかり音が聞こえなくなるまで待っていてください。

(注)
最近のパソコンはこのかりかりという音が聞こえてこないものもあります。
cd,dvdドライブが付属しているパソコンをお持ちの場合で、パソコンの電源が切れたのかが心配な場合は、cd,dvdドライブを開くためのボタンを押してみてください。
cd,dvdドライブが開かなければ電源は切れています。

◎電源オプション
先ほど、パソコンの終了の操作のところで、シャットダウンという用語が出てきましたが、ほかにもコンピュータの使用を中断する操作が何通りかあります。
これらを「電源オプション」といいます。

1.シャットダウン
完全に電源を落とした状態。

2.休止状態(ハイバネーション)
コンピュータの電源を切る直前の状態にして、次に電源を入れたとき、電源を切る直前の状態から作業を再開する機能を言います。
コンピュータの使用を中断する際に、作業状態を保存しつつ、電気の消費を抑えることができます。
休止状態では、コンピュータの使用を中断する際、作業データをいったんメモリーからハードディスクに預けます。
コンピュータの使用を再開するときにハードディスクからメモリーに読み込む仕組みになっています。
休止状態のときは、電源が完全に切れてしまうため、バッテリー放電以外消費電力はかかりません。

3.スリープ状態
コンピュータの電源を一時的に停止させて、節電状態で待機させることです。
スリープは、電源をオフにするわけではないので、速やかに作業を再開することが可能です。
スリープ状態は待機電力が大きいのが特徴です。
ノートパソコンによっては、電源ケーブルを繋いだ状態でスリープ状態にしておく方が良いでしょう。

・windows7で電源オプションを表示させる方法
まず、ウィンドウズキーを押して、スタートメニューを表示させます。
右矢印キーを2回押すと、「休止状態」と聞こえます。
そこから、上矢印キーで移動すると電源オプションを選択出来ます。

・windows8 および windows10で電源オプションを表示させる方法
windows8 および windows10では、ウィンドウズキーを押してマイスタートメニューを表示させます。
上矢印キーで「シャットダウン」と聞こえるところまで行き、エンターキーを押します。
電源オプションの一覧が表示されますので、上下矢印キーで選択します。

[4] AOKメニュー

PC-Talkerをパソコンにインストールすると、パソコンでAOKメニューが利用できるようになります。
このメニューには、高知システム開発関連のソフトなどが入っています。
最初に挙げた、ネットリーダー、マイメール3、マイエディットなどは、このAOKメニューに入っています。

◎AOKメニューの軌道方法
AOKメニューの軌道方法は二つあります。
1.f12(ファンクションキー12番)を押してAOKメニューを表示させます。
2.ウィンドウズキーを押してスタートメニューを開き、上矢印キーで「全てのプログラム」と聞こえるところまで行き、
エンターキーか右矢印キーを押します。
次に上下矢印キーで「AOKメニュー」と聞こえるところまで行き、エンターキーを押します。

このように上の二つの方法で、AOKメニューを起動させることが出来ます。

◎AOKメニューからキーボードガイドを起動してみる
先ほどAOKメニューの中に高知システム開発関連のソフトが入っていることを記載しました。
このAOKメニューの中に、キーボードガイドというキー配列確認が行えるプログラムが入っています。
これを起動させると、お持ちのパソコンのキーボードを押したときに、キーの名前を音声で教えてくれます。
まずは、このキーボードガイドを使ってご自身のパソコンのキー配列を学習していきます。

・キーボードガイドの起動方法
1.AOKメニューを起動します。
2.上下矢印キーを押して、「マイサポート」と聞こえるところまで行って、エンターキーを押します。
3.マイサポートが起動すると「お知らせ」と聞こえますので、下矢印キーを押して「ツール」と聞こえるところまで行ってエンターキーを押します。
4.「読み辞書の編集」と聞こえますので、下矢印キーを押して「キーボードガイド」と聞こえるところまで行って、エンターキーを押します。
5.起動すると、「キーボードガイド起動」と聞こえますので、そのあとはご自身のパソコンのキーボードを押してみてください。
6.キーボードガイドを終了させるときは、ウィンドウズキーを数回押します。

以上のように、このキーボードガイドで、納得するまで学習してみてください。

[5] キーボードについて

通常日本国内で販売されているパソコンのキーボードは109キーボードと呼ばれています。
文字のキーと数字キーの配列は、企画が統一されていますので、並び順は同じです。
そのほかのキーの配列は、メーカーによって多少異なります。

◎各キーの機能
ここでは、各キーの機能をよく使われるキーから説明していきます。

・スペースキー
キーボードの一番下の段にあり、横に細長いキーです。
文書を書くとき、空白を入れたり、日本語入力で文字の変換を行うキーです。
日本語では、全角空白となります。

・エンターキー(Enter)
キーボードの右側にあり、少し縦長のキーです。
パソコンによっては、リターンキーと書いてある機種もあります。
変換する文字を確定したり、文書を書くとき改行したり、パソコンのあらゆる操作を実行するときに使います。

・コントロールキー(Ctrl)
通常キーボードの左右に一つずつあります。
パソコンの操作では、他のキーと組み合わせて使います。

・ウィンドウズキー(Win)
ウィンドウズ上でスタートメニューを開くために使います。
ウィンドウズキーと他のキーと組み合わせて使うこともあります。

・シフトキー(Shift)
キーボードの左右に一つずつあります。
英字と組み合わせると大文字と小文字に切り替えたり、数字キーと組み合わせると各記号を入力することができます。
このほか、他のキーと組み合わせて特殊な動作を呼び出すときに使います。

・オルトキー(Alt)
キーボードの一番下の段にあり、他のキーと組み合わせて使います。
パソコンが起動し、何だかのソフトウェアが起動しているときにこのキーを単独で押すと、起動しているソフトウェアのメニューが開くようになっています。

・タブキー(Tab)
一定のカーソルの幅で移動させるキーです。
表を作るときなどによく使います。

・エスケープキー(Esc)
通常、キーボードの一番左上にあります。
作業の取り消しや中断や中止させるときに使います。

・デリートキー(Del)
キーボードの上の方にあり、現在選択されている項目を取り消します。
文字入力中では、直後の文字を削除するときに使います。

・インサートキー(Ins)
キーボードの上の方にあり、文書を作成しているときに文字の挿入や上書きのためなどに使います。
シフトキーやコントロールキーをインサートキーと組み合わせたショートカットキーを用意しているアプリケーションもあります。

・バックスペースキー(Bs)
キーボードの上の方にあり、通常エンターキーの上にあります。
文字入力のとき、直前の文字を消す際に使用します。

・ファンクションキー
キーボードの奥の方にあり、f1から順に10から15こ並んでいます。
通常、f1からf12までのものが多いです。
よく使われる機能を呼び出すときに使います。

・Fnキー
キーボードの手前の左下の方にあり、ファンクションキーと組み合わせてボリューム調節や画面の明るさの調整などが出来ます。
また、ノートパソコンでは左矢印キー・右矢印キー・下矢印キー、上矢印キーと組み合わせて使用するものもあります。

・キャプスロックキー(Capslock)
通常、シフトキーの上にあります。英字モードで、大文字小文字の切り替えを行います。
キャプスロック・オンの状態で、シフトキーと英字を押すと小文字になり、キャプスロック・オフの状態で、シフトキーと英字を押すと大文字になります。
文字入力のときは、シフトキーとキャプスロックキーを一緒に押すたびに、キャプスロックのオンとオフが切り替わります。

・メニューキー(アプリケーションキー)
ウィンドウズパソコンに付属するキーボードにあり、下の右側に配置されています。
マウスの右ボタンを押すのと同じ機能が割り当てられていますが、ソフトウェアによって、違う機能が割り当てられていることもあります。

・ナムロックキー
点キー付きのキーボードでこのキーを押す旅に、ナムロックのオンとオフが切り替わります。
点キーを数字入力として使用するときや、点キーのないキーボードの一部のキーを数字キーとして使用するときはナムロックオンにします。
点キーをカーソルキーとして使用するときはナムロックオフにします。

・変換キー
タブキーの上にあり、全角と半角を切り替えます。
PCトーカーでは、変換キーを押す旅に「日本語変換」「変換停止」と読み上げます。

◎ホームポジションの練習
キーボードを素早く操作するようになるためには、ブラインドタッチの練習が重要です。
ブラインドタッチの練習の最初に、ホームポジションを身につけます。
それでは実際にやってみましょう。
1.キーボードガイドを起動します。
2.左手の人差し指を「f」に、右の人差し指を「j」におきます。
キーボードの「f」と「j」には、小さい点が付いています。
もし、解りにくいときは、シールなどを貼っておくと良いでしょう。
3.両手の人差し指が「f」と「j」におけましたら、順番に指をおいて行ってください。

順番に指をおいて行くと次のようになります。
・左手
人差し指 → f
中指 → d
薬指 → s
小指 → a
・右手
人差し指 → j
中指 → k
薬指 → l
小指 → セミコロン

つまり、左手 f d s a 右手 j k l セミコロンの順に指をおくようになります。
「f」と「j」の間に「g」と「h」があります。
左手の人差し指で「g」を押し、右の人差し指で「h」を押します。

◎ホームポジションからの他のキイへの指の移動
キーボードの文字・数字キーの配列は下記のように4列になっています。

1段目 1 2 3 4 5 6 7 8 9 0 – ^ \
2段目 q w e r t y u i o p @ [
3段目 a s d f g h j k l ; : ]
4段目 z x c v b n m , . / \

それでは、実際にホームポジションから他のキーへ指を動かしてみましょう。
これは、基本形です。
人により、指の長さが違いますので、練習するときは、指の長さに合わせて練習してみてください。

・文字キー
1.ホームポジションで構えてください。
2.左手
人差し指 → f g r t v b
中指 → d e c
薬指 → s w x
小指 → q a z
3.右手
人差し指 → j h u y m n
中指 → k i ,
薬指 → l o .
小指 → p ; /

・数字キー
1.ホームポジションで構えてください。
2.左手
今度は、小指から行きます。
小指 → 1
薬指 → 2
中指 → 3
人差し指 → 4 5
②右手
小指 → -
薬指 → 0
中指 → 9 8
人差し指 → 7 6

この練習で、キーボードに慣れてきましたら、次にマイエディットを使って実際に文字を書いてみましょう。

[6] マイエディット

マイエディットは、pc-talkerをインストールしたときに、一緒に付いてくる文書編集ソフトです。
このマイエディットを使って、実際に文字を書いてみましょう。

◎マイエディットの起動と終了
マイエディットの起動方法には、AOKメニューから起動する方法と、スタートメニューから起動する方法があります。

・AOKメニューから起動する方法
1.F12を押し、AOKメニューを起動します。
2.下矢印キーを押して「マイエディット」と聞こえるところまで行ってエンターキーを押します。

・スタートメニューから起動する方法
1.ウィンドウズキーを押し、スタートメニューを開きます。
ウィンドウズキーがないパソコンでは、コントロールキーを押しながらエスケープキーを押すとスタートメニューが開きます。
2.上下矢印キーで「マイエディット」と聞こえるところまで行って、エンターキーを押します。
3.スタートメニューにマイエディットがない場合は、上下矢印キーで「すべてのプログラム メニュー」と聞こえるところまで行って、エンターキーを押し、上下矢印キーで「マイエディット」と
聞こえるところまで行ってエンターキーを押します。
マイエディットが立ち上がると、「無題1 新規」と聞こえ、文字入力や編集が可能となります。

◎マイエディットで文字を書いてみる
マイエディットを起動して文字入力が可能な状態になると、日本語ローマ字入力ができる状態になっていますので、そのままローマ字入力で文章を書くことができます。
この状態で Aを押すと「あ」と読み上げて、KAと入力すると「か」と読み上げます。
これが日本語ローマ字入力です。

・ひらがな変換
あさと入力して変換してみましょう。
あさは、ASAと入力します。
入力したら、エンターキーを押します。
これでひらがなであさと入りました。
もう一つの方法は、あさと入力したら、f6(ファンクション6番)を押すとひらがな変換されますので、エンターキーを押して確定させます。

・カタカナ変換
アメリカと変換してみましょう。
AMERIKAと入力します。
入力が終わりましたら、f7(ファンクション7番)を押します。
PCトーカーの音程が変わって、アメリカと聞こえるかと思いますのでここでエンターキーを押して確定させます。
これで、アメリカが全角カタカナで入りました。
半角のカタカナに変換するときは、f8(ファンクション8番)で、変換させてエンターキーを押して確定させます。

・アルファベット変換
japannと入力してみましょう。
入力が終わりましたら、f9(ファンクション9番)を押します。
これで、全角アルファベットでjapannと変換されていますので、エンターキーを押して確定させます。
半角アルファベットに変換するときは、f10(ファンクション10番)を押して変換させてエンターキーを押して確定させます。

・漢字変換
山という漢字に変換してみましょう。
やまと入力しましたら、スペースキーを押します。
「山脈のさん やま」と聞こえましたらエンターキーを押します。
1回で、目当ての漢字が出てこないときは、何回かスペースキーを押して行きます。
文書を書いていて、改行したいときは、エンターキーを押します。

◎文字を消す方法
直前の文字を消したい時は、バックスペースキーを押します。
直後の文字を消したいときは、デリートキーを押します。

◎文書の保存
1.マイエディットが起動している状態でオルトキーを押します。
「ファイル F トップメニュー」と聞こえます。
2.下矢印キーで、「上書き保存」と聞こえるところまで行って
エンターキーを押します。
3.ファイル名を入力する画面が出てきますので、好きなタイトルを入力します。
4.入力が終わりましたら、エンターキーを押します。
5.「セーブ おわり」と聞こえたら、保存完了です。

◎文書を読み込む
1.マイエディットを起動します。起動すると、「無題1 新規」と聞こえます。
2.オルトキーを押します。
「ファイル F トップメニュー」と聞こえます。
3.下矢印キーで、「開く」と聞こえるところまで行って、エンターキーを押します。
4.ファイル名を入力する画面が出ていますので、読み込みたいタイトルを入力します。
5.タイトルが解らないときは、タブキーを1回押します。
「一覧」と聞こえると思いますが、ここにファイルの一覧が表示されています。
ここで上下矢印キーでファイル名を選択し、エンターキーを押します。
6.「ロード終わり」と聞こえますので、これで編集可能な状態になります。

◎文書の編集
編集とは、文書の一部あるいは、全文をコピー・切り取り・貼り付けをする作業のことです。

・文字または、行選の範囲選択
先ほどの編集作業を行う前に文字や行の範囲選択をします。
ここでは、二つの方法を書いておきます。

1.pc-talker独自の方法
まず、上下矢印キーで最初の文字または行に合わせます。
文字を選ぶときは、左右矢印キーで、行を選ぶときは上下矢印キーで行います。
場所が決まりましたら、オルトキーを押しながらエンターキーを押して両手を離します。
「範囲指定 なになにからどこまで」と聞こえますので再び左右上下矢印キーを使って、範囲指定の終わりの場所を探します。
場所が決まりましたら、エンターキーを押します。
これで、範囲選択が出来ました。

(例)
私の名前は、山田たろうです。
趣味は、パソコンで遊ぶことです。

これを範囲選択してみましょう。
まず上の行の「私の名前は山田たろうです。」を範囲選択してみます。
最初に上下左右矢印キーを使って、私を探します。
見つかりましたら、オルトキーを押しながらエンターキーを押します。
次に、右矢印キーで、「。」まで行き、エンターキーを押します。
これで、「私の名前は山田たろうです。」が範囲選択出来ました。
範囲選択が終わって、矢印キーを押すと、範囲選択がクリアとなります。
そのとき、音声では、範囲クリアと聞こえます。

それでは、2行を範囲選択してみましょう。
先ほどと同様に最初の文字である私を探して、オルトキーを押しながらエンターキーを押します。
次に、下矢印キーで2行目に移動します。
2行目には、「趣味はパソコンと遊ぶことです。」と書いてあります。
そのまま右矢印キーで「。」まで行き、エンターキーを押します。
これで2行範囲選択が出来ました。

2.一般的な方法
シフトキーと左右上下矢印キーで範囲選択をして行きます。
シフトキーを押しながら左右矢印キーを押して行くと一文字ずつの選択でシフトキーを押しながら上下矢印キーを押して行くと行の選択が出来ます。
この操作では、範囲選択が終わったらエンターキーを押す必要はありません。

(例)
私の名前は山田たろうです。
趣味はパソコンと遊ぶことです。

1行目の「私の名前は山田たろうです。」で範囲選択してみます。
まず、左右上下矢印キーで私を探します。
見つかったら、シフトキーを押しながら、右矢印キーを押して行きます。
範囲選択が終了するまで、シフトキーから指を離さないでください。
「。」まで来たら、そのまま両手をキーから離します。
これで、範囲選択が出来ました。

今度は、2行を範囲選択してみます。
先ほどと同様に、私を探します。
シフトキーを押しながら、下矢印キーで2行目に移動します。
範囲選択が終わるまではシフトキーから指を離さないでください。
「趣味はパソコンと遊ぶことです。」と聞こえると思いますので、そのまま右矢印キーで「。」まで行き、両手をキーから離します。
これで、範囲選択が出来ました。

なお、PCトーカーでは範囲選択後にシフトキーを押すと、現在範囲選択されている文字を読み上げます。

・コピー・切り取り・貼り付け
ここでは、ショートカットキーの捜査が出てきます。
ショートカットとは、いくつかのキーの組み合わせで作業を進めていく方法です。

1.コピー
範囲選択が終わりましたら、コントロールキーを押しながら「c」を押します。
コピーされた文書は、クリップボードというところに保存されます。

2.貼り付け
貼り付けとは、コピーした文書を違う編集文書に貼り付けることです。
例えば、マイエディットが二つ起動しているときに、コピーした文書をまた使いたい時に二つ目のマイエディットの編集画面に貼り付けることができます。
貼り付けを行うには、範囲選択が終わりましたら、コントロールキーを押しながら「v」を押します。

3.切り取り
切り取りは、余分な文書や文字を消す方法です。
切り取りたい範囲を選択しましたら、コントロールキーを押しながら「x」を押します。
この作業は、メールの返信で、よく使われます。

・全て選択
編集中のマイエディットに書いてある文書を全部選択する方法があります。
コントロールキーを押しながら「a」を押します。
文書全てをコピー・貼り付け・切り取りをしたいときはこの操作を行います。

(注)
切り取りと同様の操作として、全て選択したらデリートキーを押すと、文書が全部削除されます。
この場合、切り取りとは違い、文書はクリップボードというところには保存されません。